「第32進海丸」

あーもうだめだ。サトルくんのことが頭から離れないよー。好きになっちゃったよー。

というわけで7月2日昼公演観てきました。




私は今回1回だけの観劇だったのですが、いい舞台でした。出演者10人の個性がはっきりしていて、それぞれの人物に思い入れを持つことができるというか。

健ちゃんが演じたサトルという役は定職につかずに遊んでいて、小学生のときからいじめっ子で、三宅健本人とはまったく違う人物だなぁと思いながら観ていたんですが、ラストに近づくにつれ本当は三宅健と似ている性格なのかなと思いました。なんていうか、本当はお父さんを尊敬していたのに素直にそのことを言えなくて、サトルはそんなかわいいところがある人なんだと思います。

健ちゃんの演技は、セリフがないところでもサトルの心情が見える繊細な演技だったと思います。あまり演技のことはわからないけど、目で表情をつくるのが上手なんじゃないかな。席がC列だったのでじっくり見れたんですが、タケシさんに進海丸に乗ってもいいと言われたあと、階段のところに座っているときの嬉しそうな表情とか、コウゾウさんに借金があることを指摘されたときの、動揺して落ち込んだ表情とか、「兄弟船」が流れてきたときの目の光とか…。
それからどの場面か全然覚えてないんですが、サトルが誰かから何かを受け取るシーン(ものすごいあやふやだ…)で声にならないほど小声で「すいません」って自然に言っていたシーンがあって、聞こえるセリフだけが演技じゃないんだなーというか、そんな細かいところまで演技してるんだなーと思いました。
あーお金さえあればもっともっと観に行きたかった。役者としては本当に当たり前のことなんだろうけど、まばたきをしないとか、泣いてるとか、そんな三宅健の役者としての姿を生で観れたことが嬉しかったです。



他の役者さんたちも貫禄があって迫力があって、さすが!って感じでした。一人だけ標準語を喋る斧沢さんが渋くてクールでかっこよかった。この人の声が好き。それからヒロシ役の人、絶対何かで見たことあるのに思い出せない〜。とにかくベテラン勢の人たちに囲まれて、健ちゃんにとってとても良い機会になったんじゃないかなーと思いました。


それで気になったのはカーテンコール。1回目から「健ちゃん誕生日おめでとう!!」って声が上がってて、他の共演者の方々もいるのに、ちょっと苦笑いって感じでした。2回目、一人で出てきたときも少しキャーっていう歓声が上がって、健ちゃんは役者として出てきたのに、ファンの人たちはコンサート気分っていうか…。本人が目の前にいるんだからおめでとうを言いたい気持ちはすっごくよくわかるんですが、ちょっと「あれっ?」って感じでした。
でも、3回目出演者全員でカーテンコールのとき、共演者の山崎さんが「誕生日おめでとうっ」って言って後ろから健ちゃんに飛びついて(笑)場の空気を和ませてくれました。振り返って山崎さんと笑ってたときの健ちゃんが、すっごくかわいい顔してた!!奥に戻っていくときも、山崎さんと肩組んでました。そのあと健ちゃん一人残ってお辞儀したら、ネックレスが鼻にひっかかってそのままハケてった(笑)
最後、終了のアナウンスが流れたあとも4回目に出てきてくれて「ありがとうございました」って言ったあと手話を2つくらいやってくれました。1つは「ありがとう」だったけど、もう1つはわかんなかった…。健ちゃんの人柄が見えたような気がして、嬉しかったです。
1回目のカーテンコールから、みんなばーっと立ち上がってました。